特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!
扉
佐藤 直行
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1社会医療法人 かりゆし会ハートライフ病院 総合内科
pp.920-921
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203841
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PubMed収載誌に掲載されたPOCUS(point-of-care ultrasound)関連論文は年々右肩上がりで増え続けており、2021年10月には『New England Journal of Medicine』誌に10年ぶりにPOCUSの総説が掲載されました(N Engl J Med 2021;385(17):1593-1602. PMID: 34670045)。国際的に非常に注目されているPOCUSですが、日本でもPOCUSに対する認知度は年々向上しており、書籍も多く出版されるようになりました。POCUSのスキル修得のための国際標準コースも、2017年7月に国内で第1回が開催され(JHospitalist Network主催)、2020年にはPOCUSの第一人者で同コースディレクターでもあるNilam J. Soni先生のバイブル本である『Point-of-Care Ultrasound』第2版の翻訳本(丸善出版)も出版されています。
今回、こうした流れの中で、本誌『総合診療』では4年ぶりにPOCUSについての特集を企画します。とはいえ、心臓・腹部・肺・下肢静脈などのエコーは、もはや「おなじみの部位」のエコーになってきており、類書も多く存在します。
本特集では、ルーチンに近いエコー評価は敢えて“あまり”取り上げず、徐々に浸透しつつある領域や、比較的新しい領域、急ぐ必要のある病態でのエコーの活用「POCUSお役立ちTips!」の企画を皆様にお届けします。
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