構造式で語る医学│薬物の交差反応や意外な副作用を学ぼう!・11
アデノシンに関連する薬剤
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
pp.1328-1330
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350111328
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
カフェインとテオフィリン
カフェインとテオフィリンは構造が非常に類似しており(図1)、カフェインの代謝産物の約5%はテオフィリンになります1)。
テオフィリンは気管支喘息の治療薬として使用されており、カフェイン(濃いコーヒー)が喘息症状を緩和する可能性については、1860年の書籍にすでに記載があります2)。カフェインは呼吸機能検査の結果に影響を与えることが知られており、検査前4時間は摂取を控えるべきとされています3)。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

