ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・30
実践基本編⑩:ジェネラリストが取り扱う外因死
森田 沙斗武
1
1医療法人やまびこ会
pp.1088-1092
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350091088
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Case 1
患者:83歳、男性
既往歴:脊柱管狭窄症、高血圧
病歴:妻と二人暮らし。年々足腰が弱くなり、伝い歩きの状態であったという。
某日午後3時頃、玄関付近で大きな音がしたため妻が見に行くと、土間に頭から血を流して倒れている本屍を発見。呼びかけるも応答なく、午後3時10分救急要請。午後3時20分現場到着時心肺停止状態。45分病院到着し、救急救命処置継続するも午後4時15分死亡確認。救急隊からの連絡で警察が出動し、妻に話を聞くために警察が来院。「今から現場の確認を行うが、おそらく事件性はないと考えられるため、問題がなければ死亡診断書を作成してほしい」と依頼された。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.