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死後変化から学ぶ画像診断 外因死症例
伊藤 憲佐
1
1亀田総合病院 救命救急科
キーワード:
気管疾患
,
血胸
,
死後変化
,
X線CT
,
転倒・転落
,
肺疾患
,
副鼻腔疾患
,
肋骨骨折
,
溺死
,
死亡時画像診断
,
すりガラス様陰影
,
容積表現法
Keyword:
Accidental Falls
,
Drowning
,
Hemothorax
,
Lung Diseases
,
Paranasal Sinus Diseases
,
Postmortem Changes
,
Rib Fractures
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tracheal Diseases
pp.598-601
発行日 2019年5月26日
Published Date 2019/5/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019248634
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死亡時画像診断(autopsy imaging;Ai)の読影には、生体の画像診断の知識、死後変化の画像所見の知識が必要である1)。代表的な死後変化として血液就下2)、右心系優位の心拡大3)、大動脈壁の高吸収化4)、脳浮腫5)、鋳型状血液凝固6)、肺血液就下7)が知られている。また、心肺蘇生処置が施行された場合には蘇生処置由来の変化が、死亡から撮影までに長期の時間経過がある場合には腐敗などの変化が加わる。本稿では、外因死症例として溺死例と高エネルギー事故例を提示し、観察可能な死後変化についても併記する。
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