特集 画像検査との“上手な”つきあい方—知っておきたい画像検査・画像診断のアレコレ
【日常診療を円滑・安全に行うための画像検査の知識】
❾—見つけても慌てない—偶発所見のマネジメント
安藤 諭
1
1藤田医科大学岡崎医療センター 総合診療科
キーワード:
偶発腫瘍
,
副腎偶発腫瘍
,
甲状腺結節
,
腎囊胞
,
Bosniak分類
Keyword:
偶発腫瘍
,
副腎偶発腫瘍
,
甲状腺結節
,
腎囊胞
,
Bosniak分類
pp.1040-1044
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350091040
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●偶発所見の定義
偶発所見(incidental findings、“incidentaloma”)とは、特定の疾患や症状の評価を目的に実施された画像検査において、検査の目的とは無関係に偶然発見された異常所見を指す。近年、画像検査の実施件数および技術の進歩に伴い、偶発所見の検出頻度は増加している。これらの所見は患者の主訴や臨床症状と無関係であることが多いが、時に無視できない臨床的意義を有することもある。

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