特集 おなかの病気を診る〜機能性消化器疾患への誘い—つらいおなかの痛み、張り、下痢、便秘への処方箋
【機能性消化管障害の非薬物的治療】
❺バイオフィードバック療法
高橋 知子
1
,
安倍 美紀
2
,
須貝 朋
2
,
瀬戸 景子
3
1亀田総合病院 消化器外科
2亀田クリニック リハビリテーション部
3亀田京橋クリニック
キーワード:
排便協調運動障害
,
骨盤底筋協調運動障害
,
機能性便排出障害
,
バイオフィードバック療法
Keyword:
排便協調運動障害
,
骨盤底筋協調運動障害
,
機能性便排出障害
,
バイオフィードバック療法
pp.808-811
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350070808
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CASE
患者:68歳、男性。
既往歴:40代・60代で肛門手術歴
現病歴:50代後半より、便意があっても排便がうまくいかない。60代より緩下剤を服用開始するも症状は改善しないため受診。排便造影検査では怒責時に恥骨直腸筋の弛緩不十分(図1)、肛門筋電図では肛門筋活動量の常時高値、肛門収縮時の過度な腹筋筋活動増加を認めた(図2)。バイオフィードバック訓練を10回施行し、排便困難感症状は改善がみられた。

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