オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・101
心不全患者に神経症状?—その時あなたは何を思う?
新里 康太
1
,
山本 芳樹
2
,
徳田 安春
,
仲里 信彦
,
鈴木 智晴
,
佐藤 直行
3
1中部徳洲会病院
2中部徳洲会病院 内科・膠原病内科
3社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院 総合内科
pp.689-693
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350060689
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CASE
患者:53歳、女性。
主訴:呼吸苦、左背部痛、視野障害、左上下肢脱力。
現病歴:X-15日に発熱があったが1日で自然解熱。X-11日から咳嗽・呼吸苦が出現した。X-6日、夜眠れないほどの呼吸苦が出現したため、一般内科外来を受診。両側胸水貯留、BNP上昇、EF低下(=44%)あり、慢性心不全増悪の診断となった。酸素需要はなかったため、利尿薬を内服投与し、外来治療の方針とした。X日、夜間臥位で呼吸困難と、吸気時に増悪する左背部痛が出現。何となくではあるが左上肢の脱力感と、目の見えにくさも自覚したため救急外来受診。体液コントロールと精査目的に入院となった。
その他の病歴:1年ほど前から下肢に網状皮斑が出たり消えたりすることがあった。
既往歴:特記事項なし。定期通院歴なし。最終健康診断は半年前。
生活歴/嗜好歴:ADL自立。飲酒なし、喫煙なし。
内服歴:なし。

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