オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・81
お酒に飲まれるな!アルコール多飲者の上下肢の感覚障害と脱力
有薗 功一
1
,
永田 恵蔵
1
,
徳田 安春
,
仲里 信彦
,
鈴木 智晴
2
,
佐藤 直行
1沖縄県立北部病院 内科
2浦添総合病院病院総合内科
pp.1228-1233
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204501
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CASE
患者:53歳、男性。
主訴:両上下肢のしびれ、歩行困難。
現病歴:来院10日前より、両側足趾にしびれを実感していた。来院4日前にしびれで近医を受診し、内服薬での対症療法となっていた。しびれは徐々に下腿まで拡がり、上肢にも感じるようになった。来院当日、両下肢脱力のため歩行困難となり、救急搬送となった。発熱・悪寒戦慄なし。頭痛なし。呼吸困難感なし。構音障害なし。1カ月前から来院まで上気道症状や消化器症状もなかった。体重増減なし。頭部外傷のエピソードなし。
既往歴:特記事項なし。
内服歴:エトドラク200 mg、レバミピド100 mg、ミロガバリンペジル酸塩5 mg。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:ADL(activities of daily living)は自立。
嗜好歴:喫煙:なし、飲酒:9%酎ハイ350 mL缶×4本を週5回(10ドリンク)。
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