ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・23
実践基本編③:胸部大動脈破裂とくも膜下出血
森田 沙斗武
1
1大阪はびきの医療センター 臨床法制研究室
pp.220-224
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350020220
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Case 1
患者:72歳、女性。
既往歴:高血圧
現病歴:息子家族と5人暮らし。ADLは自立しており、共働きの息子夫婦に代わって家事全般をこなしていた。健康診断で高血圧を指摘され内服治療を受けていたが、身体の不調は訴えていなかった。
某日午前7時に息子が起床し洗面をしていたところ、台所で突然うめき声と倒れる音が聞こえたため、急いで駆けつけたところ仰向けで意識のない患者を発見。
午前7時15分救急要請、23分現場到着時、心肺停止状態であった。救急搬送され、蘇生処置が行われるも一度も蘇生せず死亡確認となった。
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