特集 輸血のすべて
Part 1 輸血療法のすべて
4.輸血副反応—診断と対処方法,よくある疑問
岡崎 仁
1
,
池田 敏之
1
Hitoshi OKAZAKI
1
,
Toshiyuki IKEDA
1
1東京大学医学部附属病院 輸血部
pp.41-50
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120010041
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輸血用血液製剤は献血ドナー由来の未精製製剤であるため,一定の確率で輸血副反応が生じることは避けられない。輸血副反応としてさまざまな病態が知られており,輸血療法に従事するすべての医療スタッフは,これらについて十分な知識を有したうえで,適切な対応を行う必要がある。また適応決定にあたっては,常に副反応のリスクと輸血による治療効果を勘案し,治療効果が副反応のリスクを大きく上回る場合のみ,輸血を実施すべきである。
本稿では,輸血の副反応それぞれに関して概説し,その予防・治療方法についてのよくある疑問に答える。
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