特集 在宅輸血のいろは―現状と課題をおさえる
2.在宅輸血の基本 4)輸血実施・患者観察・副反応対策 (2)医師の視点から(副反応対策)
大橋 晃太
1,2
1トータス往診クリニック 院長
2NPO血液在宅ねっと
pp.982-985
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53100982
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在宅輸血の副反応対策は,まず副反応を極力回避する対応が必要である.『在宅赤血球輸血ガイド』に示される全身状態の安定した患者に対して,開始後15分までは1mL/分,それ以降は5mL/分以下での投与を厳守する必要がある.前投薬は,明確なエビデンスはないが,抗ヒスタミン薬/ステロイド投与を行う場合が多い.TRALIのような重症副反応が発生した際に適切な対応がとれる病診連携の確保が肝要である.

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