今月の主題 病原微生物の迅速検査
総論
微生物迅速検査の活用
栁原 克紀
1
Katsunori YANAGIHARA
1
1長崎大学医学部第2内科
キーワード:
グラム染色
,
抗原検出
,
MGIT
Keyword:
グラム染色
,
抗原検出
,
MGIT
pp.127-135
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100895
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〔SUMMARY〕 原因微生物を推定し,最も適した抗菌薬を選択することが抗菌化学療法の基本である.また,感染症に対する治療は,早期に開始するほど予後が良いことが知られており,原因微生物を迅速に推定することは重要である.原因微生物の迅速検査としては,塗抹染色,抗原検出,遺伝子診断などが行われている.呼吸器感染症において喀痰のグラム染色は極めて有用な検査である.また,喀痰,尿,血液からの各種抗原検出法や遺伝子診断は,近年大きく進歩した.抗酸菌の迅速培養検査であるMGITも臨床応用され,微生物の迅速検査は感染症の診療に大きく貢献している〔臨床検査 47:127-135,2003〕
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