特集 酸塩基平衡,電解質異常に挑む
Part 2 酸塩基平衡異常の原因診断を極める
⓬ Stewart法ってよく聞くけど,実際どう使うの?—Boston法との比較,実践的な併用方法
吉岡 晃佑
1,2
,
片岡 惇
2
Kosuke YOSHIOKA
1,2
,
Jun KATAOKA
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科
2練馬光が丘病院 総合救急診療科 集中治療部門
キーワード:
Boston法
,
Stewart法
,
簡易Stewart法
,
電解質異常
,
Na+とCl-の差
Keyword:
Boston法
,
Stewart法
,
簡易Stewart法
,
電解質異常
,
Na+とCl-の差
pp.93-101
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170010093
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
いきなりではあるが,症例1の血液ガス分析の解釈はどのようになされるだろうか? このような症例では,従来の古典的な血液ガス分析方法だけでは実臨床像と一致しない点が浮かび上がってくる。そこで,Stewart法やその変法である簡易Stewart法を併用することにより正確に病態を把握できるようになる。本稿では,Stewart法の基本的な考え方を概説し,その考え方を従来の方法と組み合わせることで,総合的な病態生理ができるようになることを目標とする。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.