司法書士会がスタートした「リーガルサポート」に注目しよう。―街で生きる精神障害者を支える財産管理サポートシステム

今月の円卓：商店街のラーメン屋のテーブルを囲んで

サリー

　55歳の女性。30歳のときに精神分裂病を発病。精神病院に20年近く入院していた。サリーの両親は3年前にすでに死亡しているが，両親が一人娘のサリーの将来を考えて，300坪の敷地と100坪の洋館を残している。現在は，症状も安定し，落ち着いた状態だが，お嬢様育ちのうえに長い入院生活で，日常の金銭管理にはまだ自信が持てない。また，家事の経験も乏しく援助を必要としている。週に1回，病院のデイケア，週に2回，近くの作業所に通っている。趣味は手品と編み物。