特集1 いま,ここにあるセクハラ―問題にしない&させない圧力はどこからくるのか。
―おもいきって問題提起します。―「男性患者によるセクハラ」,そして「セクハラ委員会」の挑戦
岸田 紀子
1
1医療法人成精会刈谷病院
pp.20-26
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900552
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これまで,精神病院における「男性患者によるセクシャルハラスメント」(以下セクハラ)問題が公然と取り上げられたことはなかったのではないだろうか。
その被害対象は,女性患者や女性職員のみならず,患者家族,関係機関の職員,出入り業者,さらには地域住民など,精神病院内では留まらないのが現実である。またその発生状況や程度など,一種独特な問題をはらんでいるにもかかわらず,精神病院においては,セクハラを問題視することが躊躇されてきた。
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