特集 学生をめぐる今日的な問題 その法的な対処について考える
【事例2】患者からのセクハラ
pp.502-503
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903438
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個室に入院している壮年期の患者を学生が担当した.教員と一緒に患者の体を清拭した時,患者は不自然に学生の腰や腕に触れていた.学生は何も言わないが教員は気になったので,別室で学生に聞いたところ,血圧測定時も患者の手が体に触れることがあり,「寂しいから手を握っていて欲しい」と言われ実施しているという.学生自身はセクハラを受けているという認識はない.
学生に必要以上に体が触られることがないようケア実施時の注意点を指導し,患者にも注意を喚起したが改善は見られなかった.
看護師長にその旨伝え,ふだんの患者の看護師への対応を聞いたところ,「そういう傾向があるんですよ.何回言っても直らなくて」と,その都度注意する程度で対応していた.
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