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障害者ケアマネジメント―平成15年から本格導入
是道 長石
pp.9-14
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900547
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障害者の地域生活を支援するためには,総合的かつ継続的なサービス提供を行なう必要がある。障害者本人の意向(要望)を最大限尊重しながら,1人ひとりの生活に必要な福祉・保健・医療・教育・就労などの多様なサービスを総合的に提供するためには,個々人のケア計画を作成し実施する障害者ケアマネジメントが必要である、厚生労働省においては平成12年度から「体制整備検討委員会」を設置し,3障害共通の「障害者ケアガイドライン」の策定を進めてきた.
障害者ケアマネジメントは,以下の点を考慮しながら実施される。①障害者の地域生活を支援する,②ケアマネジメントを希望する者の意向を尊重する,③利用者の幅広いニーズを把握する,④様々な地域の社会資源をニーズに適切に結びつける,⑤総合的かつ継続的なサービスの供給を確保する,⑥社会資源の改善および開発を推進する。利用者のニーズに合うサービスがない場合には,新たな社会資源を行政・民間の協力を得て開発し,地域におけるネットワーク作りに貢献する必要がある。
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