研究・調査・報告
大学病院一般病棟の看護婦は精神障害者をどうとらえているか
東 正伸
1
1神戸大学医学部附属病院
pp.82-85
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900379
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はじめに
本院は,神戸地域で中核の病院のひとつとしての地域医療をも担っている大学病院である。本院でみられる精神疾患は,従来の病型に分類され得る疾患から今日の特徴的な疾患まで,時代や社会を反映して複雑多岐にわたっており,また合併症を抱える事例も増加している現状である。したがって,精神科病棟のみならず一般科病棟においても精神疾患患者を治療したり,看護による精神的ケアが必要とされる場面が多々現れている。
特に神戸では,震災後PTSDの増加があり,精神疾患患者や精神科医療,精神科看護に対する関心が高まり,今後時代の流れに沿う医療や看護を提供したいと考えている。そこで第一歩として,看護者は精神疾患患者,あるいは精神科看護に対してどのようなイメージを持っているかという意識を調査し,現状を把握することにした。
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