連載 何を伝えよう,どう伝えよう:新カリ時代の具体策6
―学生実習レポート―幻覚・妄想のある患者さんとの意図的なかかわり
柴山 直子
1
1砂川市立病院附属看護専門学校
pp.74-78
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900310
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精神疾患患者にとっての主要な問題は,コミュニケーションと関係性の障害である。したがって患者が,①自分のことをわかってもらえている,②尊重されている,③他の人とかかわりをもつことができていると感じることができるような,相互作用を展開することが重要である。
はじめは,幻覚・妄想がある患者さんと接していくときに,どのようにして近づいていけばいいのかわからず,自分から患者さんと間に距離をおいていた。しかしかかわりの中で,自分の気持ちを素直に伝えることによって患者さんの言動・表情が変化していることに気づき,患者さんとの関係を深めることができた。
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