連載 精神看護ボストン・レポート⑤
拘束―Restraints
三原 晴美
pp.62-70
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900221
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厳密な意味では,どの拘束をとっても非人道的です。不可欠な場合のみ短期間に利用すべきで,拘束を精神看護のツールとして長期間使用してはならないと思います。
私の病院では,毎年,精神科のスタッフはCPI(Crisis Prevention Intervention/危険防止のための介入方法)の訓練を受けます。まず講義で,患者が危機に至るプロセスや,患者の行動が意味すること,看護者の言動が興奮した患者に与える影響などを学びます。さらに,ロールプレイを通じて,危機状態の患者の興奮を鎮める技術(ディエスカレーション)や拘束以外の介入法を学び,患者がジ自分のコントロールを取り戻すための援助を練習します。
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