Japanese
English
特集 呼吸器疾患の診断のロジック
拘束性胸壁疾患
Restrictive chest bellows disease
金野 公郎
1
,
田窪 敏夫
1
Kimio Konno
1
,
Toshio Takubo
1
1東京女子医科大学第1内科
1The 1st Department of Internal Medicine, Tokyo Women's Medical College
pp.935-940
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205116
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はじめに
拘束性胸壁疾患は,肺そのものに原発性病変を有せず,吸気時肺の拡張が制限されるという共通した病態生理学的特徴を有し,次の2つの病型に分類される。一つは胸壁の変形などによるchest wallのメカニクスの異常を基本とするものであり,他は神経.筋疾患である1)。これらはいずれも呼吸生理学的に拘束性換気障害を起こし,肺胞低換気の結果,動脈血ガス上,A-aDO2の開大を伴わないPaO2の低下およびPaCO2の上昇を招来する。以下に拘束性胸壁疾患の診断ロジックを呼吸生理学的見地から述べる。
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