連載 精神看護の先達に聞く②浦野シマさん[後編]
「生活新体制」に至った看護の理念とその後の患者自治会への発展
青戸 由理子
1
1川越同仁会疾院
pp.60-65
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900035
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前号では,昭和16年に松沢病院で,浦野さんを中心とする―病棟で展開され,「生活新体制」と呼ばれるに至った取り組みについて紹介した。今回は,そうした浦野さんの実践の支えになったもの,また,その後の浦野さんのさらなる発展的な取り組みについて紹介する。
まず,前回のお話の中で出てきた「(患者さんは)生きている人間なんだということを念頭に置いて努力した」「生活の基礎は,患者さんの自主性を尊重するということから発想している」という言葉に表された浦野さんの看護の理念が培われた背景についてお聞きした。
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