連載 日本の整形外科100年 4
日本整形外科学会の設立とその後の発展
蒲原 宏
1
1日本歯科大学医の博物館
pp.550-554
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100313
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本邦の大学,医学専門学校に整形外科学講座が設立され外科からの分離に努力し,治験例も増加してきたが,研究成果を発表する場が少なかった.主要な研究は日本外科学会の席上で講演するか,日本外科学会雑誌あるいは綜合雑誌に発表する状況が続いていた.
すべて外科出身の整形外科の先駆者たちも日本外科学会の柵の中から出られず,田代義徳も明治42(1909)年に第10回日本外科学会会長を務めている.大正3(1914)年には宿題報告「関節結核」を住田正雄と田代義徳が行っている.
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