連載 傍らでいて・6【最終回】
あなたも私も
木暮 明菜
1
1群馬県立精神医療センター
pp.452-453
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201337
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毎日生活する中で、自分がよく口にしていることがあります。「自分は不器用だから自分のことで精一杯だ。だから、ひとつのことを抱えると他のことはできなくなってしまう」と。
患者さんからもこんな声を聞きます。「病気を抱えているので、働くのは難しい」「病気を抱えながら、これからの人生をどうしたらよいかわからない」「精神薬を飲んでいるから、結婚や出産は難しいと思う。もしお薬を調整してもらって、母親になれたとしても、赤ん坊を抱えて生活する自信がない」と。
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