特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか
【若手ロールモデル&データファイル集】
私の総合診療=❽専門は「あなた×この地域」と自信をもって言えること
德田 嘉仁
1,2
1近江八幡市立総合医療センター 救急・総合内科
2滋賀家庭医療学センター
pp.50-53
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202449
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卒後3年目、私は初期研修を過ごした沖縄の病院で、救急科専門医プログラムに所属していた。「救急科専攻医」とは名ばかりで、あまりに出来が悪かったので、“初期研修3年目”として臨床研修病院に居残りさせてもらっていたような形だ。これは、私のキャリアのなかで“transitional year”(専門研修に入る前のインターン期間)として機能し、本当に重要で忘れえない多くの経験を与えてくれた。この余白の1年が、私を医療人として大きく成長させてくれたし、「総合診療」の道へと突き進めてくれた、と言っても過言ではない。その後、「滋賀家庭医療学センター」(滋賀県蒲生郡竜王町)で総合診療研修を修了し、現在は再び急性期病院に戻って救急医として働いている。来年には、「家庭医療専門医」と「救急科専門医」を同時取得する予定だ。
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