当事者旅行記
発達障害をもつ当事者横道誠が浦河べてるの家を訪れた—《後編》発達障害者たる私は、なかばメンバーになっていた
横道 誠
1
1京都府立大学文学部
pp.254-260
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201282
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13日(金)、大型イベント第1弾の当事者研究全国交流集会が始まる。朝、京都から持ってきた糖尿病用のインスリン(トレシーバという注射)がなくなってしまった。旅立つ直前、「もうすぐなくなるから、新しいのも持っていかないといけないぞ」とじぶんに何度も言い聞かせつつ、ADHDにふさわしく忘れてしまった。
朝のミーティングは文化会館の近くにある「にしきや」★。廃業したケーキ屋をリフォームしたべてるの事業所のひとつ。あるメンバーが「きょうの目標」として「がんばらないようにがんばります!」と言っていたのが、べてる精神に即していた。
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