特集 身体科受診・入院にまつわる看護と円滑な治療継続
5 イレウス
石田 琢人
1
1東京都立松沢病院内科
pp.516-519
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201204
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精神科でよくみる“いつものイレウス”
精神科でみるイレウスは、ほとんどが向精神薬の副作用による麻痺性イレウスです。麻痺性イレウスは“腸管が動かないために腸管内に内容物が停滞してしまう状態”を指し、便秘の最も重たい状態と考えると理解しやすいかもしれません。向精神薬のうち、抗コリン作用の強い薬剤〔抗精神病薬(特にジプレキサ、クエチアピン、クロザリルなど)、三環系抗うつ薬、抗コリン薬など〕は便秘、麻痺性イレウスを起こしやすい薬剤です*1。
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