特集 身体科受診・入院にまつわる看護と円滑な治療継続
6 緩和ケア/疼痛管理
横須賀 響子
1
1東京都立松沢病院
pp.520-524
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201205
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今、がん治療は、こうアップデートされている
免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬の出現により、近年がん患者さんのQOLは大きく変化しています。がんの遺伝子型を調べることで治療薬を選択するいわゆる「オーダーメイド治療」により、奏効率も上がり、予後も大きく延長しました。治療の適応も広がり、これまで治療の手立てがなかったがん患者さんも治療の機会を得るようになっています。外科領域でも、胸腔鏡や腹腔鏡によるロボット手術により機能温存が図られ、また薬物治療・放射線療法との併用によりがんの治療効果が高くなっています。
高齢化に伴い、がんを発症する方が増えることも併せ、今後、精神科病棟と内科・外科病棟を行き来しながら治療を続ける、あるいは治療後に精神科病棟で長期間療養を続けるといった患者さんも増えることが予想されます。
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