特集 増える児童思春期のニーズに応える 「それって看護?」が勘所
—訪問看護ステーション所長対談—精神科訪問看護で“変わる”子どもたち
那須 祐子
1
,
校條 文
2
1マーノ訪問看護ステーション
2訪問看護ステーションナンナル
pp.420-428
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201180
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子どもの訪問看護をできるところが少ない
校條 今日はよろしくお願いします。児童思春期を得意とするステーションが近くにあると聞いていて、以前から気になっていたんです。
那須 そうでしたか。しょっちゅういろんな会議に顔を出すし、いろいろなことをはっきり言うので、たぶん武蔵野市内限定で有名だと思います(笑)。みなし訪問を含めると、この地域で訪問看護を始めて12年です。6人いるスタッフの平均経験年数は28年、平均年齢も45.2歳と精神科看護の経験の長いベテランのスタッフが集まってくれました。小児専門というわけではないんですが、子どもの訪問看護ができるところが少ないのと、子どもが好きで引き受けてきました。児童思春期の訪問看護は学校や支援機関の関係者の“顔”が見えるかどうか、その関係性が大事なので、地域を武蔵野市に絞りつつ丁寧に取り組んできました。現在約120人の利用者さんがいますが、子どもの利用者は小学生1人、中学生2人、高校生12人で、小学生の頃から訪問している子もたくさんいます。みんな大きくなりました。ナンナルさんは?
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