連載 精神疾患の「病態理解」にもとづいた看護・6【最終回】
依存症を持つ人にどのように看護をするか
中村 創
1
1株式会社N・フィールド事業管理本部
pp.152-158
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201115
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「“自立”とは、社会の中に“依存”先を増やすこと」*1「依存症とは安心して人に依存できない病気」*2。これらは私が依存症と診断がついている方と向き合う時に、念頭に置いている言葉です。
これらを初めて聞いた時の私の衝撃は大きなものでした。「だから今まで自分は、患者さんの回復にきちんと立ち会えなかったのか!」と大きく納得しました。私は患者さんが依存の糸を断ち切ること、すなわち「何にも頼らない状態になることこそが回復」だと考えていたからです。
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