特集 精神科ならではのファーストエイド(応急処置)と、とっさの声かけ Part2
ケース①燃える布団にくるまりながら寝ていた/②幻聴による命令で、腕をバーナー型ライターで焼いた/③熱い飲料を入れたペットボトルを持ち続け、手指を熱傷/④浴槽内で意識消失。水中に沈んでいるところを発見/⑤ナイフで腹部を切って、自殺企図/⑥パニック発作で手首を自傷。収まった後の自殺企図
三上 剛人
1
,
中村 創
2
1吉田学園医療歯科専門学校救急救命学科
2医療法人資生会千歳病院
pp.500-511
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200410
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60代後半女性。統合失調症。ロボトミー手術の既往あり。
11月下旬の日曜日。16時頃、看護師が記録を書き終え、受け持ち患者の様子を見に行こうと廊下に出たところ、廊下の天井に白い煙が立ち込めていた。不審に思って煙を追うと、病棟端の病室入口から煙が出ているのを発見。病室に入ってみると、燃える布団にくるまりながら「暖かい、暖かい」と話す患者を発見する。
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