特集 精神科ならではのファーストエイド(応急処置)と、とっさの声かけ Part2
—[対談]【イントロダクション】—精神科におけるファーストエイドの確立を目指して
三上 剛人
1
,
中村 創
2
1吉田学園医療歯科専門学校救急救命学科
2医療法人資生会千歳病院
pp.497-499
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200409
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「精神科におけるファーストエイド」企画誕生のきっかけ
三上:僕は救急救命を専門とする救急看護認定看護師です。普段は救命救急について学生に教えたり、全国でファーストエイドの研修を行ったりしています。中村さんとは札幌市立大学の大学院で学んだ同期で、時々お互いの状況を話すのですが、そのなかで「じつは精神科でもいろんなケガがあって、ファーストエイドが必要な状況がある」という話になって。それで、三上は身体担当、中村さんが精神担当、みたいな形で精神科のファーストエイドを企画しようという話になりました。
中村:そうでした。精神科は外傷や救命の場面が日々あるわけではなく、普段、フィジカルな面に触れる機会が少ない。だからいざという時にどう動けばいいのかわからないなど、ファーストエイドについて苦手意識が強い人が多い。三上さんが普段教えているファーストエイドの“精神科バージョン”がぜひとも必要だなと感じていたんです。
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