特別記事
クライシスプランの作成法と活用法—地域生活を支援する新たなアプローチとして
金子 歩
1
1独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター
pp.291-296
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200366
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はじめに
入退院を繰り返す患者さん、自身の病状悪化時の状況を覚えていない患者さんなど、私たちは臨床でいろいろな患者さんに出会います。そして患者さんを取り巻く支援者の状況もまちまちです。さまざまな障害福祉サービスが入っているけれど情報の共有がいまひとつうまくいっていない場合や、病状悪化の基準が支援者間でばらばらなこともあります。
このような場合に困るのは、再び患者さんが危機的状況(クライシス)に陥った際にどう対応するかという判断が迅速にいかないことです。
そこで、危機的状況への対応等を、患者さんや支援者があらかじめ話し合って計画を立てておくのが【クライシスプラン】です。
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