特集 これからは「クライシス・プラン」をつくっておこう
クライシス・プランの源流、そして日本での発展可能性は!?
野村 照幸
1,2
1独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター
2筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程
pp.478-479
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200717
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海の向こうのクライシス・プランとの位置づけの違い
クライシス・プランと似たものは、日本以外の国でも活用されています。たとえば、イギリスやアメリカでは、病状が悪くなり、冷静に判断できなくなったときの治療について事前に話し合っておく取り組みが、1980年ごろから始まっています。
イギリスでは「ジョイント・クライシス・プラン」といって、医療スタッフや支援者、家族などが話し合い、病状悪化につながる状況、病状悪化の注意状態、希望する治療・対応や拒否したい治療・対応などについて話し合って決める取り組みを行なっています。内容は定期的に見直され、病状やサービス利用者や医療スタッフの現状に沿ったものにするべく変更を続けています。
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