特別記事 スタッフの意欲を向上させ、離職を防止するためにうちではこんなことをしています
スタッフの強みを活かし、モチベーションを向上させつつ、OJTを活性化
西尾 美保
1
1兵庫県立加古川医療センター看護部
pp.41-47
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200313
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主体的に「今日の看護」を見出せる部署を目指したい
私は、3年在籍する内科系混合病棟で、新任の看護師長補佐(以降、補佐とする)となりました。
この病棟は緊急入院が全体の4割を占め、確定診断のつかない状態の患者が多く、人工呼吸器を装着した「急性期」から、末期がんなどの「看取り」までの幅広い病期、疾患を対象とする病棟です。スタッフにはあらゆる場面で対応できる臨床実践能力が求められますが、経験年数が7年未満の看護師が約6割を占めており、ほとんどが他の科での看護師経験がありません。そのため普段あまりかかわることのない(他科由来の)疾患を持つ患者さんの看護に対しては、消極的なかかわりしか持てずにいました。「どうしたらいいかわからない」という意識から医師任せの「指示待ち看護」になってしまい、それが部署の雰囲気として定着化しつつあることを私は課題だと感じていました。
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