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特集 モチベーション&アドヒアランスの向上
1 リハビリテーション治療におけるモチベーション&アドヒアランス向上のために(総論)
What Should Rehabilitation Professionals Do to Improve Motivation and Adherence?
先崎 章
1,2
Akira Senzaki
1,2
1東京福祉大学社会福祉学部
2埼玉県総合リハビリテーションセンター神経科
キーワード:
モチベーション
,
アドヒアランス
,
多職種連携
,
傾聴
,
希望
,
精神障害リハビリテーション
Keyword:
モチベーション
,
アドヒアランス
,
多職種連携
,
傾聴
,
希望
,
精神障害リハビリテーション
pp.252-259
発行日 2022年3月18日
Published Date 2022/3/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 よいリハビリテーション治療が行われるためには,患者・利用者がリハビリテーション治療に参加し継続するモチベーションを高めることが必要である.本稿では,モチベーションとアドヒアランスの関係について述べ,モチベーションやその向上について,生物的(脳機能)レベル,心理的レベル,(当事者にとっての)環境的レベルの3つの視点から言及した.
生物的(脳機能)レベルでは脳損傷や機能不全に由来するアパシーへの対応が求められる.Long COVIDに伴うbrain fogへの反復性経頭蓋磁気刺激療法は,リハビリテーション治療の1つの方向性を示すものである.心理的レベルでは,「治療の入口にある傾聴,そして意思決定支援」「障害とともにあっての自己実現を高めるために」「自己効力感を高めリハビリテーション治療に参加させるためには」の3つの論点について述べた.環境的レベルでは,精神障害リハビリテーションの基本原則である,①包括的アプローチ,②個別化,③当事者参加と自己決定の尊重,④主体的回復の視点と「希望」が,身体リハビリテーション医療にも当てはまると考え,紹介した.
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