連載 イイネ!その業務改善・7
喉頭鏡とマギール鉗子を使用した異物除去トレーニング
坂本 幸廣
1
1特定医療法人南山会峡西病院
pp.32-35
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200310
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精神科では異物による窒息事故が多い
喉に食べ物が詰まったことによる窒息事故は、どこの病院どこの施設でも経験するはずです。特に精神科の患者さんは、向精神薬によって嚥下機能の低下が起きている場合があり、それに加えて食事の時にかき込んだり、丸呑みするように食べる、あるいは盗食、異食がある、といった理由から、窒息事故が起こりやすい状況にあると言えます。
窒息異物を除去するためには、背部叩打法、腹部突き上げ法、口腔内吸引法もありますが、表1に示すように喉頭鏡とマギール鉗子(または吸引器)を使って直視下で異物を取り除く方法が成功率は高くなります*1。
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