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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
食道
治療
異物除去
Removal of Foreign Bodies in the Esophagus
五十嵐 公洋
1
1仙台厚生病院消化器内科
pp.584
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202346
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食道は生理的狭窄部位を有するため,異物による停滞を来しやすい.また,管腔が狭いためスネアや回収ネットを扱いにくいという問題もある.
鋭利な異物の場合,摘出する際に入口部や咽頭に裂傷を来すリスクがある.小さな異物の場合,先端透明フード内に鋭利な部分を収めるのみで回収できるが,有鈎義歯などのサイズの大きな異物の場合は回収が困難である.指サック1)や手袋2),コンドーム型尿カテーテル3)を内視鏡先端にスカート状に巻きつけて鋭利な部分を被覆して回収する方法が報告されており,有用と思われる.Fig.1のようにいったん胃内に落とし,ネットなどに完全に収納して除去するのも選択肢の一つである.
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