特集2 自分の病院に合った、持続できるクリニカルパスの作り方
—(3)土佐病院—〈特徴〉実臨床に合わせて改定を繰り返して十数年
下原 貴広
1
,
須藤 康彦
1
1医療法人須藤会土佐病院
pp.280-285
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200088
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現在のパスになるまで
「クリニカルパスが業務改善のツールの1つになるのではないか?」─そんな思いから、土佐病院の業務改善委員会で勉強会を行ったのが2003年のことである。翌2004年には、統合失調症用のクリニカルパスが作成された(Ver.1)。
だがこのパスは、「入院初期」「急性期」「鎮静期」「回復期」「退院準備期」の5期で構成されていたため、うまく運用できなかった。入院初期から急性期、急性期から鎮静期と“期”を移行するたびに多職種が集まらなければならないのだが、それが5期にもわたると頻度が高すぎて、現実的に難しかったのである。
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