特集1 新しい認知症ケアメソッド「ユマニチュード」
ユマニチュードの哲学とケアメソッド―基本的な技術でありながら、何が“新しい”のか
本誌編集室
pp.8-15
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101312
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急激な高齢化に伴い、医療の現場には認知症、あるいは認知機能の低下した患者の入院が増えている。治療やケアを行おうとした時に、その意味を理解してもらえないために、拒否されたり抵抗されたりした経験をお持ちの医療者は多いのではないだろうか。
おむつ交換やシャワー浴でも抵抗する患者に対して、せめてもの優しさで早く終わらせようと黙々と作業を進めるが、拷問でも受けているかのように叫び嫌がる患者を看護するのは大変に消耗するし、まるで虐待を加えているかのような気持ちになる。
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