精神保健関連ニュース
インドネシアで精神障害者施設パンク 鎖と柵、治療もできず/他,25件
pp.18-22
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101228
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
インドネシアで精神障害者施設パンク
鎖と柵、治療もできず
5月11日付○毎日新聞
人口約2億4500万人のインドネシアで、精神障害者が増えている。政府の2007年の調査では推計1900万人。この5年で200万人増えたとする試算もある。経済成長に伴う社会環境の急激な変化が主な要因とみられ、この民間施設でも月平均5人のペースで入所者が増加している。インドネシアには精神科病院が51か所しかない。多くの患者は地域の篤志家が運営する全国に約500か所ある民間施設に頼らざるを得ない。しかし、施設の運営資金は政府からの補助金、年1億ルピア(約100万円)と、民間の寄付だけだ。ここでは男女別の大部屋しかなく、重症者を隔離する個室を設けることもできない。40人の職員全員がボランティア。医師や看護師はおらず、「治療」は薬草とココナツ水を混ぜた伝統薬とマッサージのみ。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.