特集2 3回シリーズ 看護のための性格論 病名「以前」の手がかりを、もっと豊かに
第3回(最終回) あきらめと希望の性格論
杉林 稔
1
1愛仁会高槻病院精神科
pp.84-91
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101223
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前回、前々回と、精神科の臨床現場における「性格論」のリニューアルの提案と、私なりの性格活用例を紹介してきた。
前回まで述べてきた通り、「性格論」やそれぞれの性格活用例を紹介する目的は、旧来のカテゴリーをそのまま使うことではない。むしろ、かつてそうであった古い性格論や、診断名に偏りがちな医療現場での視点について見直し、病名以前の豊かな“人の見かた”を増やしたいというのが私の狙いである。何げない言葉の中に新たな視点を含ませているので、そういう部分を感じ取っていただければありがたい。
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