特集 観察の視点にプラスしたい 身体疾患治療薬と向精神薬の相互作用
緑内障
桂川 修一
1
1東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック
pp.74-75
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101054
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緑内障の標準的な薬物療法
緑内障は、「視神経と視野に特異的変化を有し、通常眼圧を十分に下降させることによって視神経障害を改善もしくは抑制しうる、眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患」と定義されています。主たる症状は眼痛、頭痛、霧視、視野欠損、充血です。急激な眼圧上昇に伴い、吐気・嘔吐を伴った頭痛がみられるといわれています。
現在わが国では7種類の点眼薬と4種類の点滴および内服があります。点眼薬では、交感神経刺激薬、交感神経遮断薬として3種類(β受容体遮断薬、α1β受容体遮断薬、α1受容体遮断薬)、副交感神経遮断薬、プロスタグランジン関連薬、炭酸脱水素酵素阻害薬があります。点滴・内服としては、全身薬としての炭酸脱水素酵素阻害薬と高張浸透圧薬3種(マニトール、グリセリン、イソソルビド)が用いられています。
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