特集 観察の視点にプラスしたい 身体疾患治療薬と向精神薬の相互作用
循環器疾患
上條 吉人
1,2
1北里大学医学部中毒・心身総合救急医学寄附講座
2北里大学救命救急センター
pp.38-41
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101048
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循環器疾患の標準的な薬物療法
急性心筋梗塞は、心臓を支配している冠動脈にできた血栓が血液の流れを途絶し、心筋が障害されて生じます。持続する胸痛、心電図でのST上昇、血清のCKやトロポニン(TまたはI)の上昇、心エコーによる心筋壁運動の異常などによって診断されます。
急性心筋梗塞の治療で使われる薬物としては、まずは血管攣縮を改善するために硝酸薬が使用され、胸痛を和らげるためにオピオイド類が使用され、冠動脈を再灌流するために血栓親和性および冠動脈再開通率が高い組織型プラスミノーゲン活性化因子(Tissue type plasminogen activator、t-PA)が使用され、再発の予防のために抗血小板薬や抗凝固薬が使用されます。
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