特集3 退院支援・地域移行支援の時代だからこそ使いたい『幻聴妄想かるた』
私は学生教育に使いたい
穴水 幸子
1
,
木挽 秀夫
2
1国際医療福祉大学保健医療学部
2ケアネットホーム高畑
pp.60-61
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101027
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未来の医療者たちに「返句」を作ってもらった
東京で精神科臨床医として長年、仕事をしていたが、機会があって昨年の春より医療福祉系の大学の教壇に立つことになった。この大学は2011年3月11日の大震災の震源からさほど遠くない北関東にある。被災地にボランティア参加するような、実直で真面目な学生が多い大学だ。
教職に不慣れな自分の力量を自覚しつつ、学生らの意欲や意思に見合うような、目を輝かせるような教材に出会いたい、精神障害をもつ患者さんの症状を理解させる講義をしたい、そう思っていた。そしてその期待に応えるかのように、医学書院発行の『幻聴妄想かるた』を見つけた。
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