特集3 退院支援・地域移行支援の時代だからこそ使いたい『幻聴妄想かるた』
研修で使いたい
臼田 成之
1
1慈恵中央病院
pp.62-63
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101028
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「統合失調症について」の研修で使ってみたら、盛り上がった!
今年の2月、ケアマネジャーなど地域の専門職の方々から、「統合失調症の方への対応について知りたい」と研修の依頼があり、岐阜県内の精神科認定看護師らが話をする機会がありました。司会者が、「今日は後半にかるたをします」と言うと、「えっ、かるた?」と驚く参加者や苦笑いをする人がいて、はじめは若干不安でした。ところが、いざ始めると、最初は皆さん恥ずかしそうに絵札を取っていたのが、次第ににぎやかな雰囲気になり、笑顔が増えていったのです。
かるた終了後は、絵札と読み札を机に並べ、参加者に改めて1枚ずつ札を読んでもらい、ファシリテーターが解説冊子を用いながら当事者の体験を含めて専門的に説明しました。参加者からは、「なるほど。そんなこともあるんですね」「以前、同じようなことを聞きました」といった反応があり、自然に話が膨らみました。また、かるたを通して多くの質問があり、終了予定時刻になっても話が尽きないほどの盛り上がりでした。
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