連載 木挽先生のすべらない精神科実習指導・6
「見守り」の看護とよく言うけれど
木挽 秀夫
1
1ケアネットホーム高畑
pp.106-107
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101008
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「見守りの看護」──患者さんの状態が比較的落ちついているように見える状況で、この言葉がよく使われます。似た言葉に、「様子観察」や「観察を続行する」といった表現もありますね。これらは精神看護学だけではなく、臨床看護全般に使われます。
麻痺のある患者さんの歩行を見守る、という計画を出してきた学生は、患者さんの後ろで手を組んで歩いていました。何をしているかを尋ねると、「歩行状態を見守っています」という返答が返ってきました。それでいいのでしょうか?
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