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増大特集 在宅生活で使える! 福祉用具ガイド
21.見守り支援機器
Monitoring systems
井上 剛伸
1
Takenobu Inoue
1
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所
1Research Institute, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
pp.549-552
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200970
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徘徊感知機器
概要
認知症などにより徘徊を繰り返す方を対象として,利用者が屋外へ出ようとしたり,離床しようとしたりすることを感知して,家族や隣人などへ通報するものである.マットセンサーや人感センサーを用いて,利用者がある地点を通過したことを検出し,音や光でその情報を同居家族や隣人に知らせる機能をもつ(図1).近年では,センサー技術の向上や情報技術(information technology;IT)技術の向上による高機能化がみられる.
センサー技術では,生体情報を簡単に取得できるものが開発されている.マットレスの下もしくは上に微小な動きを検出できるセンサーを設置し,その情報から呼吸や心拍,体動などを計測するものや,睡眠,覚醒に関する情報を検出できる製品もある.これらは,離床などの活動に関する見守りに加えて,健康に直接関係する情報を検出することができ,高齢者などの利用者の状況を,より詳しく把握することを可能とする.また,睡眠は日中活動のみならず,転倒の危険性にも関連するといわれている.より適切な介護を実現するためにも,重要な情報である.
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