特集1 新しい「精神疾患」この十年
その概念はどうして生まれたか。その診断名を持つ人に、どうかかわるか
―「内服と休養」だけでは治療が難しい。ポイントは「軽躁」時のかかわり。―双極Ⅱ型障害
芝 伸太郎
1
1もみじケ丘病院
pp.6-11
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100988
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疾患の定義・概念・診断基準
「軽躁」を把握することが決め手
DSM-Ⅳでは、双極Ⅱ型障害の診断にとっての最重要項目は、「大うつ病エピソード」の2週間以上の持続と「軽躁病エピソード」の4日間以上の持続とされています。他にも「混合状態や躁病エピソードの時期が存在しないこと」が診断には必要とされていますが、本論では、そういう細かいことは省略します。「大うつ病エピソード」や「軽躁病エピソード」の定義は、DSM-Ⅳからそのまま抜き出して表❶❷として載せておきましたので参照ください。
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