連載 ほんとうは怖いアニメーション・4
しずかちゃんはプライヴァシーが保てない
横田 正夫
1
1日本大学文理学部心理学教室
pp.104-105
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100927
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「ドラえもん」の劇場用長編アニメーションは公開されるたびにヒットし、子どもたちばかりではなく親たちにとっても身近である。劇場用長編アニメーションでは、ドラえもんの助けを借りて、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんが異界で冒険を繰り広げる。しずかちゃんはお風呂好きなので、そのことを冒険中も忘れず主張する。そのためにしずかちゃんのヌードシーンが描かれる。
原作漫画やテレビ用アニメーションにおいても同様に、しずかちゃんは風呂好きである。ドラえもんの道具のせいで、のび太がしずかちゃんが身体を洗っている風呂場の湯船から顔を出したりする。これに対ししずかちゃんは驚かず、慣れているのか、「いいわけはいいから帰って!!」と言う。
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